このたび、横浜市立大学医学部口腔外科時代の3学年下の後輩の先生が国立大学の教授に就任することとなりました。その大出世をお祝いして、先日お祝いの会を開きました。大変私もお世話になった、元教授の先生もご参加いただき、昔話に花が咲きとても暖かく感動した会になりました。いろいろな話の中で、元教授の恩師の先生がおっしゃったこの一言「口腔外科は抜歯に始まり、抜歯に終わる」これは本当に重い言葉で、数日経った今でも僕の心の奥底に響き続けてます。口腔外科は抜歯だけでなく、唇や頬の粘膜にできた腫瘍を切除したり、顎の骨折の手術をしたり、インプラント治療したり、顎関節の診断治療をしたり、粘膜疾患の治療をしたりその診療内容は多岐に渡ります。そしてもちろん私は歯科医師として、虫歯を削って直したり、入れ歯を作ったり、歯石を取ったり、子供たちに歯磨き指導も毎日しています。大学を卒業して口腔外科に入局して10年、その後相模原で歯科医院を開設して20年経ちましたが、この「口腔外科は抜歯に始まり、抜歯に終わる」この言葉を改めて聞いて、やっぱり自分は口腔外科医としての矜持があるんだなとつくづく思いました。今でも心に重く響くこの言葉を大切にし、口腔外科医としてのセンスとプライドを持って、日々の歯科診療に取り組んでいきたいと思っております。「口腔外科は抜歯に始まり、抜歯に終わる」いい言葉です。何度も何度も心の中で繰り返しています。