これは当院にあるマイナンバーカードを認識する機械です。今日本では、医療の分野においてもデジタル化を進める動きが非常に加速しております。もう今年の12月からは今まで数十年使ってきた保険証が廃止になり、マイナンバーカードに一本化される予定のようです。医療の現場にいる我々にとっては、正直本当にできるのかなという気持ちでとても心配です。当院の患者様で、「あ、マイナンバーの機械があるんだ。初めて見た！マイナンバーカードはポイントがもらえるから作ったけど全く今まで使ってなかったからやってみよう！」とおっしゃる方が非常に多い事実を目の当たりにすると、まだまだマイナンバーカードは普及してないなぁと肌感覚でつくづく思います。けれど国は本気です。この機械も日本全国の医科、歯科のほぼ全てのクリニックに無償で供与されました。1台約40万円するそうです。これを全国のクリニック全部に配ったわけですから、相当なコストをかけてでも保険証とマイナンバーカードを紐付けしたかった国の強い気持ちを察することができます。全てがデジタル化されていくのは世の中の流れですし、実際の歯科の医療の分野においても、DX化は新たな治療の可能性を広げていく素晴らしいことです。例えばインプラント治療においても、CT撮影しコンピューターシミュレーションを行う事は良好な治療結果にとって必須なことです。時代の変化に柔軟に対応できる若者だけではなく、携帯電話の使い方にも戸惑ってしまう(私もですが)高齢者の方たちも混乱を生じず新しい時代へと変換できることを切に願ってやみません。