この写真お分かりですか?これは歯周病と全身疾患の関係を図に示したものです。近年、歯周病菌が全身の至るところに悪さをするということがわかってきました。特に、糖尿病に罹患されている方が歯周病を合併してるケースが非常に多いことがわかってきています。逆に言うと、歯周病をコントロールすることが糖尿病の軽減につながると言うことです。これは非常に大切なことで、今国家的プロジェクトで歯周病予防が広がっています。歯周病(歯槽膿漏と同じです)が良くなると糖尿病の数値が良くなるのです。国が一生懸命になるのももっともだと思います。結果的に医療費が軽くなり、国の社会保障費の軽減につながります。我々がその啓蒙活動を広く国民の皆様方に行うのが責務となっております。その他、妊婦と歯周病との関係もわかってきています。安心安全な出産をするためには、歯周病菌を口腔内から除去することが非常に大切なのです。歯周病は歯茎の問題で、歯を削ったりする事はあまりないため患者様方も、何となくぴんとこないのが実情です。歯医者さんに来て、幅削らないでお帰りになるのはとても不思議な感覚だとお察しします。我々歯科医も今後歯周病菌を除菌することの大切さをますます皆様にお伝えしていかなければいけないと肝に銘じております。