私も、月に1回、ウェルネス相模原で2歳半児歯科検診を担当させていただいておりますが、乳歯が早期に脱落してしまっている状態に何度か遭遇したことがあります。まだまだ生え替わる時期ではないのに早期に抜けてしまい、そこに大人の歯が生えてこない状態は親御様にとってもとても心配なことだと思います。レントゲンを撮らせていただければ、そこにもともと乳歯か存在してなかった(先天性欠損)ことがわかります。また、ぶつけてしまったことが原因で歯を早期に喪失しまう状態も小さいお子様には多いのですが、この写真は全身疾患が原因で歯が抜けてしまうと言うことを伝えているものです。この全身疾患の場合は、記事には記載されておりませんが、おそらく1本だけではなく数本が脱落してしまうことが予想されます。ただその時点で気づいても、症状が進行してしまっていることも考えられるので、やはり我々もこのような状態に遭遇したら、頭の片隅にこの疾患の存在も入れておかなければいけないんだなぁと改めて実感しました。昨今ネットニュースなどでも取り上げられておりますが、近々全国民の歯科検診が義務化されるようです。歯科の病気を早期に発見することで、それに付随する全身疾患を予防しようというのが国の目的です。国民の口腔内の状態が良くなって、全身の内科的な病気も予防される事はとても良いことだと思います。我々もそれに微力ながら貢献していきたいと思う気持ちでいっぱいです。