先日の日曜日、横須賀にある神奈川歯科大学において開催された神奈川県警察協力歯科医講習会に参加してきました。警察協力歯科医とは、災害や事件により身元がわからないご遺体が発見された時に、身元の特定のために歯の形や特徴を見てその人物を特定する責任を伴うとても重要な職務です。相模原署の警察協力歯科医は私を含め現在2名の歯科医師が担当しておりますが、年間数回警察署に置いて身元の鑑定のために歯の鑑定を行うことがあります。神奈川県は歯牙鑑定を重要視し、それにより身元不明者の特定に効果をあげている日本で屈指の県です。先日の研修でも実際にご遺体に触れさせていただき歯牙鑑定の訓練を受けてきました。災害や事件はいつ起こるとも分かりません。突然その時がやってきます。この数十年の間にマグニチュード7以上の震災が再び起こる可能性は80%程度と言われています。大規模災害に備えて我々が常に準備をしその時に備えておくというのは非常に大切なことだと改めてこの実習を経て痛感いたしました。