今日は口腔機能低下症とオーラルフレイルのお話をします。先日もFMサガミの番組でお話をしたのでお聞きになった方もいらっしゃると思います。加齢とともに心身の活力が低下し、要介護状態とはいかないまでもこのまま機能の改善を行わないとやがては要介護の状態になってしまうと状態をフレイルといいます。高齢化社会を迎え、寿命は長くなっていくものの、統計的には平均的に要介護状態になる年月は大体10年間位と言われています。口腔の機能もフレイルという概念が取り入れられ、オーラルフレイルという考え方が最近非常に取りざたされています。口腔機能が低下した人は他の全身疾患で入院しても退院までにかかる日数が相対的に長いと言うことも明らかになっています。口腔機能を改善すれば結果的に医療費の削減につながるわけで、国としても近年積極的に力を入れている政策です。上の写真はご本人が口腔機能低下症かどうかを見極める簡単なテストです。当院では口腔機能の低下を疑われる年配の患者様に対しては積極的に機能改善のトレーニングを行っています。簡単なトレーニングでも継続して行うことにより舌圧や口唇圧に著名な上昇が見られます。ご心配な方はぜひ当院にご相談くださればと思います。